医者かて人間 〜時間の切り売りやめたろ科〜

30代、3児の父。臨床医の3倍稼ぐ産業医。健康管理のプロ。相場には強気、女性には奥手。多忙からの解放と収入の多角化を実践するブログ。

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メンタルヘルス対策に新しい風を


脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
(2009/03)
ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン 他

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今日はこちらの本を紹介します。

メンタル対策、どこの会社も手を焼いている問題です。

焼いてくれる会社はまだしも、どうせうまくいかないさ、、、、で終わりにしてしまっている会社もある。

悲しい現実です。

今日は、どこか行き詰った感のあるメンタル対策に風穴を開けてくれる!、、、、かもしれない話題です。

結論を先に書いてしまいましょう。

有酸素運動が脳を変えるんです!

運動が体にいい、そんなことは昔からわかっています。

誰でも知っているし、その理由もいくつか思い当たるでしょう。

でも、有酸素運動は「脳」にもいいんですっ!

どうして、脳が変わるのか、運動にどんな意味があるのか、詳しく書いてくれているのがこの本というわけです。

理屈は結構専門的な解説もあったりするので、次の記事に回します。

その効果について、触れてみます。

有酸素運動を続けることは

1.抗うつ薬と同等かそれ以上の効果をもたらす作用があり、軽症~中等症のうつ病では積極的に取り入れられるべき。

2.パニック発作や過剰な不安にも有効。こういった患者さんは、不安な気持ちで心拍が上がり、上がった心拍でまた不安が増し、それがさらに心拍を上げ、、、と負のスパイラルにはまることがあります。そこで運動をすると、不安以外のことでも心拍が上がることを体が思い出す、運動による爽快感と心拍数がリンクし、心拍数が上がることへの恐怖感を拭えるようになる、運動自体が不安センサーの感度を下げてくれる等々の作用を持ちます。

3.いわゆる発達障害圏の方の思考をスムーズにしてくれたり、多動傾向を抑えて集中力を維持できるようになる。小学校で朝一番の時間を体育にあてる学校があります。それは一定の運動後に脳内にある変化が起こり、落ち着きと集中力upすることがわかっているからです。学生の成績は実際に高くなるんです。

皆さんの周りにいる、いわゆるできる人たちで、とっても忙しいはずなのに、欠かさず運動をしている人っていませんか??

昼休みに走る人や結構な通勤距離を自転車で通う人、どんなに遅く帰ってもランニングを欠かさない人などなど。

彼らは、運動をすることのメリットを体験的に学習しているし、その効果でもって常によく回転する脳の状態を維持しているんじゃないかと思います。

有酸素運動はあなどれません。

厚労省のメンタルヘルス対策の指針の中にはセルフケアの項目があります。

ストレスを上手に発散しましょう、とか上手にストレスと付き合いましょう的な内容ですが

もっと有酸素運動を推してもいいんじゃないか、いや、推すべきだと思いました。

企業内においては、SEさんとか研究職ばかりといった職場こそ、いつでも気軽にエアロバイクこげたりするようなスペースがあるべきです。

昔流行したダンスダンスレボリューションとか最近ならWiiFitなんかでも良いでしょう。

みんなが利用してくれる仕組みをうまく作ることができれば、きっとメンタルはすごく減るし、企業の業績もあがるでしょう!

痩せるためとか、体力作るため、もいいですが、脳を鍛える、超高回転の脳みそに作りかえてデキル人になるのを目標に運動をするってのも楽しいんじゃないでしょうか?