医者かて人間 〜時間の切り売りやめたろ科〜

30代、3児の父。臨床医の3倍稼ぐ産業医。健康管理のプロ。相場には強気、女性には奥手。多忙からの解放と収入の多角化を実践するブログ。

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『心からやりたいこと』という幻想を求めて彷徨うアナタへ

クリドクです。
転職市場は活況が続いていますね。
人材の流動性が高いことは労働者のメリットだと思います。

 

多くの方が一度は転職を考えるはず。
次へ移るか留まるかの悩みは都度人生を左右するかもしれない大きな問題として立ちはだかります。

そんな時に強い味方になる素晴らし本に出会えました。

この本の良いところは
転職をするにせよ、しないにせよ必要不可欠となる
自分の価値、マーケットバリューの高め方を

極めてロジカルに説明している点です。

 

そして終盤では
そもそも働くとは何なのかという命題に切り込みます。

昨今の『本当にやりたいこと』に突き進まないといけない
という風潮にメスを入れるわけですが
ここのパートこそがこの本の最も価値ある部分ではないでしょうか。

 

物語調の仕立てでストーリー展開が進むなか
途中途中にハッとするような言葉が散りばめられています。

そもそも私は、成長できる環境がいいとか言う人間が嫌いだ。 20 代ならまだ許せないこともない。だが、 30 代以降にとって、成長とは間違いなく自分の力で掴むものだ。だからこそ、、、

 

転職が悪だというのは、 新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、 姑息な言い訳にすぎない。人間には居場所を選ぶ権利が、、、

 
20代、30代のうちに一度は読んでおきたい名著でしょう!

 

あなたのマーケットバリューを決めるもの

 

あなたの市場価値、さらにはもらえるお給料は

3つのモノサシで決まる、という話です。

1つ目は、『技術資産』

専門性と経験値ですね。

20代で専門性を磨き

30代は経験値を積み上げることで

技術資産を伸ばしていきます。

 

とりわけ30代以降は

自分が成長できる環境かどうかの厳しい選球眼が必要。

そこで面接の場で確認すべき事項は、、、

これはぜひ本の中でチェック!

 

2つ目は、『人的資産』

人脈というやつです。

これは40代以降に効いてきます。

優秀な人の意思決定って

「あの人」が言うなら一肌脱ごうか

というパターンが意外と少なくない。

貸し借りで動くことが増えるわけです。

そんな「あの人」になるべくバリューを高めておきましょう。

 

3つ目は、『業界の生産性』

これは少し難しいですが

業界自体が上向きか、下向きか、という話。

伸びている業界に身を置くだけで

ひとまず自分の価値が上がります。

目先の給与条件が良いからと

間違った業界に移ると大きな痛手を被るかもしれません。

 

 

仮に同じ能力をもった2人でも

どの業界を選ぶかで最大20倍ほど給料が変わりうる。

そんなマーケットの見つけ方、見極め方も

しっかり書いてあるのが嬉しいところです。

 

 

 

仕事は楽しいかい?やりたいことに夢中かい?

 

自分はこれを成し遂げるために生まれてきた!

いつだって、あの仕事に取り組みたくて頭がいっぱい!

 

そんな風に山の頂きを目指して

夢中で仕事ができる人は羨ましいですよね。

 

しかし現実には

登りたい山が見えている人というのは

せいぜい1%ほどしかいないそうです。

何をするか、つまりto do型で物事を考える彼らに対して

 

being型、どんな状態でありたいか、で考えるパターンもあります。

そして、99%の人はこのbeing型なんです。

いつも笑顔あふれる職場で働きたい

皆に一目置かれるキャラでありたい、とか。

 

そしてそして

being型の場合、ある程度の年齢以降になると

とことん打ち込める何かは見つからない

かつ

見つからなくても何の問題もないんです。

 

やりたい『こと』よりも、望む『状態』を理解し

そこを目指して努力するのが正解。

 

そもそも、to do型と being型は

成功するための方法論が違うことをまず認識しないといけません。

もちろん具体的な方法論もそのあとに展開されていくわけですよ。

 

 

その他にこんな面白そうなテーマも!

・転職エージェントのビジネスモデルとエージェントの使い方

・新卒で入るべき会社か中途で入るべき会社か

・伸びるマーケットの見つけ方

・才能は不平等、ポジショニングは平等

 


これは10年前に知っておきたかった!と

思わず膝を叩くような発見がありますよ!

 

ぜひぜひご一読あれ!