海賊とよばれた男
海賊とよばれた男 上 (2012/07/12) 百田 尚樹 商品詳細を見る |
海賊とよばれた男 下 (2012/07/12) 百田 尚樹 商品詳細を見る |
上下巻とも読み終えました。
なんとも壮大な物語に胸いっぱいの読後感です。
日本に自動車なんて1台も走っていない
まさに石炭全盛の時代に
石油こそが日本を豊かにすると信じて始まる悪戦苦闘の日々。
その先見の明もさることながら
なんといっても醍醐味は主人公、国岡鐡造の骨太な人間愛でしょう。
社員は家族、人は宝の本当の意味を教えてもらえた気がします。
本物の信念や決意といったものに触れることこそが
人を突き動かす強力な原動力になる、時として敵味方関係なくです。
決して屈しない、諦めない姿に、いつの間にか味方が増え
思わぬ支援者が現れ、人と人はこうやってつながっていくものなのだなと
気付かせてもらえました。
欧米の合理的でスマートなリーダー像も良いですが
どこか泥臭い人間味あふれるこんな人物像こそ
日本人らしいし、日本人にしかなり得ない、指導者だとも思いました。
本屋大賞は伊達じゃないですね(笑)おススメします!