医者かて人間 〜時間の切り売りやめたろ科〜

30代、3児の父。臨床医の3倍稼ぐ産業医。健康管理のプロ。相場には強気、女性には奥手。多忙からの解放と収入の多角化を実践するブログ。

医者かて人間

MENU

心を鍛えるにはまず体から!

前回の続きです。

運動は体にいい、そんなことは誰でも知っています。

直観的にそりゃそうだろうと納得できるところです。

具体的にどう良いのと聞かれると、

心肺機能が鍛えられたり、筋力が増えたり、ダイエットになったり、免疫が活性化されたり、色々あります。

そして、脳にも良いメンタルにも効く、というのがこの本の解説するところです。

ここで言う運動とは主に有酸素運動のことです。

ウォーキング、ランニング、水泳、エアロビ等々で20分以上続けられる運動です。

その作用は大きく3段階あります。

1つ目。まず脳内でセロトニンの量が増えます

セロトニンはいわゆる抗うつ薬と同じ働きをする成分ですね。

不安や焦り、イライラといった気持ちを抑えてくれたり、集中力を高めてくれたりといった効果があります。

抗うつ薬と違って、特に副作用がないのは大きな利点でしょう。

2つ目。神経栄養因子というのも脳内に増えてきます

これは観葉植物なんかの栄養剤に近いイメージでしょうか。

ストレスがかかると植物の根が枯れるように、神経ネットワークがか細くなっていくわけですが

そこに栄養を運んで、強くたくましい神経ネットワークを再構築してくれる。

筋トレをすると筋繊維が傷み、それが回復するときに太くなるから、力こぶは大きくなります。

それと似たようなことが頭の中の神経レベルでも起こっていると考えて下さい。

若い時の苦労は買ってでもしろと言いますが、苦労したぶんたくましい脳になる、ということです。

3つ目。心臓からANPというホルモンがでます。これがストレスを根本的に抑えてくれます。

根本的にというのは、ストレスと感じるレベルが変わってくるという意味です。

以前はほんのささいなこと、他人の貧乏ゆすりとか、

エスカレーターで一人だけ違う側に立ってて邪魔とかで

イライラしてたようなことが

その程度のことでは特にイライラしないようになります。

これは、視床下部→下垂体→副腎というストレス回路にストップをかける作用をANPが担っているからです。

ほかにもいくつか複雑な仕組みがあるようですが、とても書ききれません。

私はこの本を読んでからとっても運動をしたくなりましたが皆さんはいかがでしょう?