医者かて人間 〜時間の切り売りやめたろ科〜

30代、3児の父。臨床医の3倍稼ぐ産業医。健康管理のプロ。相場には強気、女性には奥手。多忙からの解放と収入の多角化を実践するブログ。

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シャチク戦記(1)人生には決断せねばならない時がある!

仮想通貨外来のクリドクです。

 

シャチク戦記と題して

 

決断に迫られた二人のサラリーマンの話です。

 

一人目 万事休す!→もう辞めます

 

56歳の男性部長

 

仕事はバリバリにデキルお方。

 

この春、新設のセンター長に就任したばかり。

 

本日フラリとわたしのところへ来られ雑談。

 

ここ数年、親の介護を妻に任せっきり。

 

その妻も実はガン、そして抗がん剤治療中。

 

妻は月に一度、1週間入院をするような状態の中

 

親の介護施設にも足を運び親のケアを継続なさっている。

 

さらにご夫婦の間には重度障害のお子さんも。

 

 

その方は、朝から晩まで働き

 

帰宅後も週末も家族のケア

 

休むヒマもなく

 

仕事は次々と降っては湧いてくる。

 

こんな生活をもう何年か続けてると。

 

ご本人も奥さまもとにかく大変だろうと驚くばかり。

 

 お仕事まだ頑張れそうですか?

さすがにしんどくないですか??

 

と尋ねると

 

少し晴れやかな表情で

 

『もう決めたんです。早期退職します。年内かな』と。

 

かなり重要なポジションの方で

 

代わりの人材がいない

 

会社と残るメンバーににどれだけのシワ寄せがいくか当然よくよく理解されています。

 

まだ56歳で金銭的にも心配は残るでしょうし。

 

でも『まあ、なんとかなるでしょう笑』と。

 

こういう楽観は、生きてく上ですごく強味になっていると思います。

 

普段そんな苦労を一切見せない方

 

でも誰よりも苦労をされている方

 

家族と過ごせる残りの時間、大切にしていただきたいですね。

 

 

 

2人目 万事休す!→どないしょ?どないしょ?

 

53歳の男性管理職です。

 

単身赴任がもうすぐ7年くらい。

 

遠方の家族に色々問題が発生しているそうで。

 

やはり親の介護あって面倒が大変(妻が)

 

子どもが高校生は発達障害で手を焼いている(妻が)

 

中学生の子も不安障害で手を焼いている(妻が)

 

施設からも学校からも

 

何か起こるたびに連絡がきて走り回る(妻が)

 

そんな妻も更年期障害がきているようで

 

最近すごく不安定になっていてなんとか力になりたい。

 

わたしへの相談として

 

『家族まとめてみてもらえるいい病院ありませんか??』

 

→ありませんぜ!いや、わかってるでしょう?アナタ。

 

もしあったとして、それを奥さんに伝えるの?

 

奥さん、もう自分で色々情報収集しまくってるって言ってましたやん。

 

そこに遠方からアナタが情報提供だけすると

 

火に油ですよ?

 

 

この場合、たぶん奥さんが求めてるのは

 

とにかく近くに、家族のそばにいてほしい

 

ではないかと。。。。

 

仕事は今どうにかできる状況ではない。

 

なんとか妻に粘ってほしいと考えておられるようで。

 

わたしの回答にやや物足りなさそうに帰っていかれましたが

 

こういう時こそ

 

仕事より家族のケアではないかと思うわけです、個人的には。

 

こうやって熟年離婚が確定していくんだろうな

 

ダンナの気づかぬところで。

 

 

対象的な二組のケースです。

 

自分にもいつか、こういう苦労の波が来るのかなと

 

想像すると少し不安になりました。

 

 

人生で大事にすべき価値の優先順位

 

これを考えるきっかけになるお悩み相談でした。

 

誰しも、大きな決断をしないといけない時があるんでしょうね。